理事長所信

2026年度 境港青年会議所 第62代理事長

庄司 慎平

【スローガン】

刻め!

未来への一歩を、人々の心に

【基本方針】

1.多くの共感を生むPRの推進
2.持続可能な地域を創る経済成長
3.国際感覚を養う共育推進
4.活動を拡大する共創の実現

2025年、当会議所は60周年を迎えました。同年は、鳥取ブロック協議会や6JC経済文化交流会、備前青年会議所との姉妹締結が50年、そして日本の終戦から80年を迎えるなど、多くの節目の年となりました。この記念すべき年を迎えられた背景には、境港青年会議所の先輩諸兄姉を始め、先達の皆様による国と地域の発展に対しての多大なるご尽力があったことに深く感謝と敬意を感じずにはいられません。

2026年、私たちは目指すべき未来に向けた次の一歩を踏み出します。

私は2017年に境港青年会議所に入会しました。中学から島根県の学校に進学し、2014年に実家に戻るまで、私にとって境港は休日に帰るだけの場所でした。家業を継ぐ中で、地域に貢献したいという想いがあった私に、その機会を与えてくれたのはこの青年会議所です。そこには様々な職や背景を持つ同年代の若者が、境港の明るい未来のためにひたむきに活動する姿がありました。

地域の未来に責任を負う私たちが今すべきことは何か。

境港は観光資源、水産資源に恵まれ、陸、海、空の港を持つ東アジアのゲートウェイとして、大きな価値を有しています。一方で人口減少、少子高齢化といった地方の課題がますます深刻化し、地域を支えていた組織や店舗の衰退によって市民が閉塞感を抱くことが増えているように感じます。

社会が日々変化する中で、組織の運営などの手法は変わっても、境港青年会議所の目的は変わりません。定款に記載される「経済、社会、文化等に関する諸問題を調査研究し、関係諸団体と協力して地域社会の正しい発展を図る」「自己修練を通して指導力を養い、広く社会に貢献するとともに、会員相互の連携を図る」「国際的理解及び親善を助長し世界の繁栄と平和に寄与する」。この目的に今一度立ち返り、2026年度の活動と運動を展開していきます。

 

・多くの共感を生むPRの推進

 「青年会議所はどんな組織なのか?」情報が溢れSNSなどで簡単に人が繋がる社会において、単なる活動や事業の発信のみでは、社会を変えるリーダーの育成や運動の実施という当会の意義が伝わりづらくなっています。PR(Public Relations)とは社会全体や組織に関わるステークホルダーとの間に相互理解と信頼関係を築くための活動全般です。当会議所が目的を達成するためには、市民の皆様に活動や理念を広く認知してもらう必要があります。その中で、PR推進においては社会や青年会議所に関わる方々の声に耳を傾けながら関係構築とその維持をすることが重要です。どのようなメンバーが組織を構成し、どのような想いをもって、何をしているのか。当会議所の存在について、一方通行の情報発信だけではなく、双方向のコミュニケーションを通じて多くの共感を生み出していきます。

 

・持続可能な地域を創る経済成長

 人口減少、少子高齢化は今も進み、私たちは過去に経験していない社会を歩んでいます。賃金面など都市間の格差は増大し、人口流出を助長する状況です。人手不足、市場の縮小から、地方における中小零細企業はますます衰退していく可能性があります。自社や自分自身の生活を守ることのみに腐心する状況では地域は豊かになりません。企業と関わる人が物心両面で豊かになり、余裕を持つこと。その余裕が地域に豊かさを拡げていきます。そのためには、最先端の技術と知識を貪欲に学び、地域の特性を活かしながら、生産性の向上や新しい価値の創出が必要です。私たちは境港唯一の青年経済団体です。商工会議所とも連携し、所属するメンバーがその旗印となって経済を成長させ、地域を牽引する存在になります。

 

・国際感覚を養う共育推進

 日本の終戦から80年が過ぎました。しかし世界では自国第一主義を掲げる者や組織が増加し、戦争は未だに無くなることはありません。世界が分断されていくことに強い不安を感じています。なぜそのような状況が生まれるのでしょうか。私は大きく二つの要因があると考えます。一つは生活の貧しさ、そしてもう一つは無知です。人は生まれてからずっと自分では自身の姿を見ることができません。他者の中に自分と異なる点、そして共通点を発見することで自己を形成していきます。「違う」ことは決して否定すべきことではありません。将来を担う世代には異なる文化、異なる社会と交わることで国際感覚を養ってもらいたいと考えます。国際感覚とは多様性を認め、広い視野で物事を考える力です。自身の体験を通じて世界を学び、相手を尊重しながら世界の人々と交流できる人財を育てます。まずは境港において、当会議所が世界の青少年を繋げ、共に育つ場を創る。その共育の推進が世界平和への歩みとなります。

 

・活動を拡大する共創の実現

私たちは創立60周年を迎える中で境港の未来を描き、「境創」をテーマとした提言を作成しました。その中でも重要となるのが、「異なる立場や視点を持つ人々が地域のために共に考え、共に挑み、共に成果を共有する」という「共創」の考えです。当会議所の目指す未来のためには、より多くの人や組織と連携する必要があります。自分たちだけで満足する活動では意味がありません。人々が共感し、自ら取り組みたいと思う運動を構築する必要があります。今年度は例会を含めたすべての事業において外部の方と連携し、共創の形を実現していきます。その取組みを通じ、想いと活動を共にする仲間を拡大したいと思います。

 

 

最後に

 私は青年会議所の最大の存在意義が「メンバーの成長」にあると思います。組織に属することは時に不自由さや苦難を抱える場面もあります。しかし、普段の生活圏という閉じた世界から一歩外に踏み出し、異なる環境で人と交わることは、自分を大きく成長させる機会となります。「自分はできる人間だ」、「今の自分の力が社会を変えている」、と思い込んだ時、そこで成長は止まります。青年会議所は機会を提供しますが、その機会を最大限に活かせるかは自分次第です。謙虚な心を持ち、経験のすべてを学びに変え、成長の糧として欲しい。成長こそが、地域の未来を担う私たちの責任です。

格好良い姿を地域に、そして次世代に示していく。家族、会社に対し、誇りある活動をしていきます。

刻みましょう――描いた未来へ続く勇気ある最初の一歩を。

刻みましょう――地域の人々に、英知ある誇るべき姿を。

刻みましょう――今この瞬間の情熱を、私たちの心に。

 

一般社団法人境港青年会議所

2026年度理事長予定者 庄司慎平

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