【 はじめに 】

一般社団法人境港青年会議所は、1965年（昭和40年）に設立され、本年度で59年目を迎えることとなります。創立当初より「明るい豊かな社会の実現」を目指し邁進してこられた先輩諸兄姉並びに、地域の皆様のご支援、ご協力の賜物であると心より感謝申し上げます。先輩諸兄姉が繋いでこられたまちづくりに対する想いは今も変わらず私たち現役の会員に脈々と受け継がれています。

私は、2012年度に友人に誘われて当会に入会しました。それまで、地域活動に参加したことがなく、性格上人付き合いが苦手だったため、入会当初は会員の方々とうまく話せず、ただその場にいるだけの日々が続いていました。そのような中、12年間の青年会議所活動は、私に多くの方々との繋がりと経験を積ませてくれました。年齢も職種も違う仲間たちとまちづくりを通じて切磋琢磨し共に過ごした想いや時間は、私が青年会議所活動を続けてくることが出来たきっかけの一つだと想っております。本年度は、全会員と活動に対する想いや時間を共にし、一致団結して活動を行っていきます。そして、当会の想いを境港市全体に波及させることによって、まちづくりの更なる発展に繋げていきたいと思います。　

そこで、本年度のスローガンは、「繋想」～きっかけから生まれる無限の可能性～とさせていただきました。青年会議所活動に対する想いを全会員に繋げていくことでその想いはより強く形成されていきます。そして、その想いはきっかけ一つで民間、行政、企業など色々な方々と新しい繋がりを築くことができます。そして、多種多様な考え方を当会に取り入れることで、新しい可能性を拡げるまちづくりが行えると考えております。

【ストーリー性のある情報発信の実施】

当会がどのような活動を行っているか市民の方々にはどのように伝わっているでしょうか？私たちは事業に対する広報としてHP、Facebook、Instagram、商工会議所ニュース、市報など様々な情報発信を行っております。しかし、今広報として伝わっている情報は、私たちが行う事業の、構築、計画、実施段階の極一部だと想っています。

様々な広報媒体があるなかで、市民の方々に興味を持ってもらい、共感してもらうには情報発信にどれだけストーリー性を乗せて伝えられるかだと想っています。

当会の活動に対する想いを市民の方々に繋げていくために、まずはしっかりと事業に対する情報発信を行えるように広報計画を確立し実行していきます。

【体験活動を通じた非認知能力の育成】

近年の社会情勢はめまぐるしく変わっていっています。そんな中、私たちは次世代を担う子どもたちに何を伝えていくべきでしょうか？どんな状況下でも新しい価値観を創造する力、対立やジレンマを克服する力、責任ある行動をとる力などを学ぶことがこれからの時代には大切だと想っています。それには、学校や家庭、スポーツなど日々の日常生活では体験できないことを当会として伝えていくことが重要だと想います。市民、行政、企業などと連携をとり、体験事業を行うことで、非認知能力（測定できない個人の特性による能力）や物事に対する意欲の向上を目的とした青少年を育成します。

【地域の資源を活かした魅力あるまちづくりの創造】

境港市は、1995年以降人口は少しずつ減少し続けています。少子化、地域交流の減少、そして、進学や就職による若者たちの人口流出などが原因の一つだと想います。2024年度当会では、まち全体に活気があり、多くの魅力ある想い出を創出し、このまちで暮らしたいと想えるまちづくりが必要だと考えます。境港市にある多くの魅力ある自然環境や資源を活用し、記憶に残る想い出の創出を行うことがまちの更なる発展、そして未来の人口増加に繋がっていくと想っています。境港市でしか体験できないような魅力あるまちづくりに取り組みます。

【想いを繋げる会員拡大の実施】

本年度は、会員数18名でのスタートとなります。私が入会してから一番少ない人数でのスタートとなります。そして、このままでは近い将来当会の存続すら危機的状況になります。私たちは今に至るまで様々な会員拡大を行ってきましたが、はたして全会員が一致団結して会員拡大を行ってきたでしょうか？まずは全会員で会員拡大の重要性を共有し、自発的に会員拡大を行うことが大切だと想っております。そして、全会員で拡大に対する共通認識を持ちながら一致団結して会員拡大を行っていきます。

【創立60周年に向けて想いを繋げる未来ビジョンの創造】

当会は2025年に創立60周年を迎えます。創立55周年の際には、新型コロナウイルス感染症の影響で来賓、来客の皆様を招いての周年開催を行うことが出来ませんでした。近年入会年数の浅い会員が増え、全会員の9割にとっては初めての周年の開催となります。本年度は創立60周年準備室を立ち上げ、記念式典、大懇親会、記念事業の方向性を決めるとともに、全会員で今まで行ってきた周年に対する想いとおもてなしの気持ちを共有し感謝の気持ちを込めて準備を行っていきます。

創立65周年、70周年に繋げていくためにも、まずは全会員で周年に対する引き継がれてきた想いを学ぶことが大切だと想っています。 

【最後に】

私は当会に入会し多くの方々との繋がりを持たせていただきました。きっかけは本当に些細なことでしたが、今の私にとってはこの繋がりは大切な財産です。

きっかけは、私たちの生活の中に無限にあります。それを掴むことで、人生は無限に可能性が拡がると私は想っています。そして、同じ想いを持つ仲間たちとまちづくりを行うことで境港市の更なる発展にも繋がっていくと想っています。本年度は、理事長として当会の団結力や想いを一つに繋げ、そして境港市全体にまちづくりに対する想いを繋げていきます。明るい豊かな社会の実現を目指し、会員一同１年間邁進していきます。

いざゆかん！

無限の可能性へ！

一般社団法人境港青年会議所

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2024年度理事長　丸山　誉覚